5月29日(火) 18:30  Mol-Rauw (ベルギー)

距離      : 5km×22周 約110km
出走者数 : 66
天候         : 曇り時々晴れ
結果         : 27


ロードレースにおいて「逃げ」に乗ると、コース途中に設定されているポイントや賞を得られる可能性が高く、落車等のトラブルに巻き込まれる可能性が低い。
更に目立つので、スポンサーからすると喜ばしいことであるし、自分の名前も売ることができる。
しかし少人数で走行することになるので、実力が無いと逃げに乗ることは難しい。
今回はその逃げに乗ることを目標にしてレースに挑んだ。

コースはオールフラットで、路面はほぼアスファルト、直角コーナーが6つあるだけという非常に簡単なコース。
風もあまり強くなく、会場に着く前に少し雨に降られたので天気だけが心配の種であった。
そんな天気であった為か、出走者はベルギーのレースにしては少なめの66名に留まった。

スタートは、その位置がわからず選手達の動きを見ていた為、集団後方からとなった。
1周目はスピードが速く、とても前に行けない状態であったのでコースの確認も兼ねて様子を見ることに。
スピードが落ち着いてきた頃に徐々に前へ進み、機を伺う。
先頭でアタック合戦が何度かあったが、今日は集団が積極的なのか前方に位置する選手はとにかくそのアタックに反応し吸収するという展開が続いた。
その様子を見て、今日は逃げが成功しそうにないな、と思いつつも、4周目に集団が小康状態に入った時にアタックを仕掛ける。
今までは目一杯ペダルを踏んで逃げようと試みていたが、今回はじわじわと速度を上げて逃げていこうと試みる。
すると付いてきたのは3人だけ。
そのまま少し前を引き、先頭交代しようと合図するとすぐ後ろに居た選手が猛スピードで発車。
不意を突かれ、その3人の一番後ろに付こうとするも失敗し、スゴスゴと集団まで戻ることに。
集団に戻ってすぐに、その3人を追おうと集団がスピードアップしたためか中切れが発生し、集団へ戻るのに余計な足を使うハメになり、しばらく集団後方で足を溜めざるを得ない状況に陥ってしまう。
後でわかったことだが、私がその集団後方に居た時に4人の逃げが決まり、その逃げが最後まで続くことになる。

レース中盤、足が回復してきたのでまた前方へ上がるが、先頭付近を走行中にコーナーに高速で突入した為か後輪がスリップし、あわや落車しそうになる。
クリートも外れていなかったのでなんとか集団の最後尾で復帰することができたが、もし集団後方でこのようなことが起こっていたら、集団に取り残されリタイアする結果となっていただろう。
そう考えるとやはり集団の前方にいなくてはならないと、すぐさま前方へ上がる為にペダルを回した。

残り5周程になると、アタック合戦が激化。
誰かがアタックしては吸収、すると別の選手がすぐさまアタック、という集団が落ち着かない状況に。
私も逃げに乗ったり、逃げを潰したりといつも以上に気を張り巡らせながら周回を重ねる。

そして最終周、遂に何人かの選手が集団から抜け出すことに成功する。
集団もそれを追おうとするが、結局その飛び出した選手達も捕まえられないまま、私は集団の中程、27位でゴールする結果となった。
逃げに乗る、という目標を掲げ挑んだレースであったが、その目標は達成できなかった。
やはり肝心な場所、今回のレースで言えば序盤の逃げと、最終周の飛び出し、これに乗れていない。
乗ったとしてもスピードに付いていけたかはわからないが、とにかくまず乗らなければ何も始まらない。
逃げに乗ることができるようになれば、上位も見えてくるだろう。
残りのレース数は少なくなってきたが、地道に経験を重ね、上位へ食い込めるよう1レース1レースを大事にしていきたい。