5月29日(火) 18:30  Mol-Rauw (ベルギー)

距離      : 5km×22周 約110km
出走者数 : 66
天候         : 曇り時々晴れ
結果         : 27


ロードレースにおいて「逃げ」に乗ると、コース途中に設定されているポイントや賞を得られる可能性が高く、落車等のトラブルに巻き込まれる可能性が低い。
更に目立つので、スポンサーからすると喜ばしいことであるし、自分の名前も売ることができる。
しかし少人数で走行することになるので、実力が無いと逃げに乗ることは難しい。
今回はその逃げに乗ることを目標にしてレースに挑んだ。

コースはオールフラットで、路面はほぼアスファルト、直角コーナーが6つあるだけという非常に簡単なコース。
風もあまり強くなく、会場に着く前に少し雨に降られたので天気だけが心配の種であった。
そんな天気であった為か、出走者はベルギーのレースにしては少なめの66名に留まった。

スタートは、その位置がわからず選手達の動きを見ていた為、集団後方からとなった。
1周目はスピードが速く、とても前に行けない状態であったのでコースの確認も兼ねて様子を見ることに。
スピードが落ち着いてきた頃に徐々に前へ進み、機を伺う。
先頭でアタック合戦が何度かあったが、今日は集団が積極的なのか前方に位置する選手はとにかくそのアタックに反応し吸収するという展開が続いた。
その様子を見て、今日は逃げが成功しそうにないな、と思いつつも、4周目に集団が小康状態に入った時にアタックを仕掛ける。
今までは目一杯ペダルを踏んで逃げようと試みていたが、今回はじわじわと速度を上げて逃げていこうと試みる。
すると付いてきたのは3人だけ。
そのまま少し前を引き、先頭交代しようと合図するとすぐ後ろに居た選手が猛スピードで発車。
不意を突かれ、その3人の一番後ろに付こうとするも失敗し、スゴスゴと集団まで戻ることに。
集団に戻ってすぐに、その3人を追おうと集団がスピードアップしたためか中切れが発生し、集団へ戻るのに余計な足を使うハメになり、しばらく集団後方で足を溜めざるを得ない状況に陥ってしまう。
後でわかったことだが、私がその集団後方に居た時に4人の逃げが決まり、その逃げが最後まで続くことになる。

レース中盤、足が回復してきたのでまた前方へ上がるが、先頭付近を走行中にコーナーに高速で突入した為か後輪がスリップし、あわや落車しそうになる。
クリートも外れていなかったのでなんとか集団の最後尾で復帰することができたが、もし集団後方でこのようなことが起こっていたら、集団に取り残されリタイアする結果となっていただろう。
そう考えるとやはり集団の前方にいなくてはならないと、すぐさま前方へ上がる為にペダルを回した。

残り5周程になると、アタック合戦が激化。
誰かがアタックしては吸収、すると別の選手がすぐさまアタック、という集団が落ち着かない状況に。
私も逃げに乗ったり、逃げを潰したりといつも以上に気を張り巡らせながら周回を重ねる。

そして最終周、遂に何人かの選手が集団から抜け出すことに成功する。
集団もそれを追おうとするが、結局その飛び出した選手達も捕まえられないまま、私は集団の中程、27位でゴールする結果となった。
逃げに乗る、という目標を掲げ挑んだレースであったが、その目標は達成できなかった。
やはり肝心な場所、今回のレースで言えば序盤の逃げと、最終周の飛び出し、これに乗れていない。
乗ったとしてもスピードに付いていけたかはわからないが、とにかくまず乗らなければ何も始まらない。
逃げに乗ることができるようになれば、上位も見えてくるだろう。
残りのレース数は少なくなってきたが、地道に経験を重ね、上位へ食い込めるよう1レース1レースを大事にしていきたい。

5月27日(日) 15:30 Oudenbosch (オランダ)


距離         : 2000m×44周 88km
出走者数: 62
天候         晴れ
結果         未完走(47)



風はあるが雨の気配を感じさせない好天に恵まれた本日は、Oudenboschという町でレースが行われた。
ここにはサン・ピエトロ大聖堂を模した教会があり、その横がスタート&フィニッシュラインとなっている。
コースは三角形で、アスファルトの区間とレンガ畳の区間が半々という非常に易しいもの。
しかしゴール前が緩やかな上り坂になっている為、周回賞を取ったりゴール勝負したりする際にはパワーが要求される。

先頭から2列目の位置に立ち、レースはスタート。
選手達の走るラインを崩さず前へ出ようとするも、序盤だからか皆積極的ですぐに集団後方へ。
前の方へ位置することができたのは10周程経ってからだろうか。
その時には10人程の逃げグループが決まっており、集団からもポツポツと追走する選手達が出てくる。
私も負けじと追走グループに入るのだが、すぐに集団に吸収され定位置に戻される。
その間にも頻繁に追走しようとする選手が飛び出していく。
すべてのアタックに反応したいのだがそんな足は無いので、何人かの選手をマークしてその選手が飛び出したら私も飛び出すといった形で周りを観察しながら走行することに。

その状態で周回を重ね、半分以上過ぎた頃速度が落ちてくる。
私は未だ集団の前方付近に位置しており、逃げに乗れていなかった。
マークしている選手のアタックに反応するも逃げに繋がらなかったり、自分から飛び出して追走グループを作ろうと試みるも一人で逃げる形になり結局集団に戻ったりとなかなか事がうまく運ばない。

そうこうしている内にもじわじわと残りの周回数は減っていく。
逃げにはうまく乗れなかったがそれでも完走はできそうだ、と集団に残りながら思っていた矢先にスピーカーから「ラストロンド」と聞こえる。
鐘はなっていないし聞き間違いか、と思いつつもそのまま走り、ゴールラインを抜けると選手達は流すようにして走っていた。
やはり「ラストロンド」と言っていたのは聞き間違いでなく、逃げとの差が開きすぎたので集団は降ろされることとなったようだ。
消化不良のままコースを1周し、まだ走っている選手を羨ましく思いながら自転車を降りた。

今回常に前に出ようと思いながらアタックに反応するようにしていたのだが、それが全くうまくいかなかった。
上位を取っている選手は、逃げに乗る際にその逃げが成功するかどうかの見極めがうまく、更に自分からも何度も果敢にアタックして逃げを作ろうとしているのだろう。
私はその見極めや自分からのアタックがまだ甘いのだと思う。
改めてロードレースの難しさを知った。

本日はどこも不調な要素が無かっただけに、未完走という結果で終わってしまったのは非常に残念だが、これを良い経験として気持ちを切り替え、次のレースに挑む。

5月24日(木) 18:00 Kortenaken-Stok (ベルギー)


距離         : 12km×10周 120km
出走者数: 154
天候         曇り
結果         : 78
  

本日のレースは、53日に行われたKortenaken-Stokと全く同じコースで行われた。
顔ぶれもほぼ一緒で、天気も似たような感じだ。
風は以前より弱め、気温は高めといったところか。
このレースで前回は71位でのゴールだったので、それ以上を目標にし、スタートした。

以前と同じように、スタート後あまり速度はあがらず一定ペースで2周を終える。
集団の前方に居たので逃げができれば乗ろうと思っていたのだが、団子状の集団の真ん中に居た為アタックがあっても反応できず。

3周目、集団は縦に伸び、アタック合戦も頻繁に行われていたようで逃げグループができる。
この時の私は集団の中程におり、逃げる様子が見えていたのだがそこから飛び出す勇気も足もないと思ったので、ここでも何もせず。

そこからじわじわと前へ上がっては行くのだが、既に逃げグループとの差は絶望的な差になっており、集団は追うのを諦めている状態。
何人かが飛び出し集団の活性化を図ろうとするも、集団は終始一定ペースを守り走行。
飛び出した何人かを吸収しながら淡々と進んでいく。

残り3周頃から前方のローテーションに加わり、集団を引く。
ここまで何もしていなかったので、前を引く時は何も考えずがむしゃらにペダルを回す。
前を引くとすぐに足が悲鳴を上げるが、ここで音を上げていては逃げになんて到底乗れないと考え、限界の直前まで先頭を走る。

残り2周になっても特に動きはなく、最終周へ。
ずっと同じように前方でローテーションしながらゴールを目指す。
もう良い順位は取れないだろうと思っていたので、全力を出しきってゴールしようと残り1kmからゴール前まで出せるだけの力を出しきり、スプリントする余力もなく78位でゴールする結果に終わった。
 
前回の71位という結果を越えられなかったのは、前半ずっと消極的だったからだろう。
ここ2レースを走って思ったが、体調を崩してからどうも積極的になれていない。
また体調を崩したら、と思ってしまい勝手にブレーキをかけているのだろう。
これをなんとか打開せねばならない。
日曜日はオランダのクリテリウムなので、ここでまた基本に戻って走り方をもう一度磨き直し、上位を目指していきたい。

5月22日(火) 18:00 Booischot(ベルギー)

距離         : 7.5k m×16周 120km
出走者数150
天候         晴れ一時雨
結果         完走(着順不明、100位程)



体調が良くなってからの初戦は、完走率が非常に高いと言われているBooischotのレースだ。

天気は良好、風もあまり強くない。
コースレイアウトは、アップダウンも難しいコーナーも無く、ほぼアスファルト路面なので非常に易しいものとなっている。

レースがスタートし、3周目程までは非常にスローペースで展開された。
4周目に何人かがアタックしペースが上がる。
その逃げは成立し、数周後にその逃げと同じくらいの人数が追走するが、集団は追わず。
後方から見ており、なんと消極的な集団だろうと思ってはいたのだが、追走できる足がなく、集団の後方で懸命にペダルを回す。

全く前方に行けない状況が続き、残り5周。
逃げとの差は絶望的な程まで広がっていたようで、集団はよりペースダウン。
更にその集団も分裂してしまい、誰も前の第三集団を追わなかったので距離はすぐに広まる。
第四集団に居たほとんどの選手達は消極的で先頭を引かなかったので、若狭選手と私が主になって先頭を引き、前を追う。

残り2周頃でやっと第三集団に追いつき元の集団に。
しかし既に足も心肺も悲鳴を上げている。
あとは完走を目指して根性だけでペダルを回すだけ。
最終周もそのまま集団の先頭付近に位置し、ゴール直前には後ろで足を溜めていたであろう選手達にスプリントで抜かれはしたが、無事完走を果たした。

体調が万全でない私にとって、今回のようなレースは非常に助かった。
何故なら私達の目標の1つは、1つでも多くのレースを完走することだからだ。
しかし今回終始集団の後方に居てわかったが、ただ完走するにも前方に居ないと非常に危険だと改めて感じた。
後方にいる選手は基本的に足が無く消極的な選手ばかりなのだから、一度中切れなんかを起こしてしまうともう取り返しのつかないことになる。
前方にいると中切れはまず起きず、起きてもそれをカバーできる選手がいる。
こういった点から見て、どんなに体調が悪くとも前方でレースを展開しなければいけないことがわかる。
次回のレースは一度完走したことのあるコースで行われるので、体調が回復仕切っていなくても逃げに乗る勢いでこれに臨む。

5月20日(日) 16:15 Breda (オランダ)


距離         : 1200m×66周 79.2km
出走者数: 48
天候         晴れ
結果         未出走


Hoogerheideのクリテリウムを走った晩から体調が崩れ、本日まで体調が芳しく無かった為、今回のレースは見送ることにした。
体調が悪くなった原因は恐らく、雨の中のレースを走ったことで体力が大幅に低下し風邪気味になり、更にそれが治らない内に強度の高いレースを行ったことで内臓系に負担がかかったからだと思われる。
こちらで出られるレースも予定では半分を切っているので、できるだけ多くのレースに出走できるよう今後の過ごし方を見直していく。

5月18日(金) 19:00 Hoogerheide (オランダ)


距離         : 1900m×42周 79.8km
出走者数: 55
天候         曇り時々雨
結果         : 29



今レース会場は、現在滞在している町Essenのすぐ近くにあり、練習でも度々通過している場所なので馴染み深いところだ。
更に、宿泊先のホテルを経営しているご家族が応援に駆けつけてくれる、という話も聞いた。
これは最悪でも完走は果たさなければならない。
そんな気概で臨んだレースであった。

本日の天気はいまいちパッとしない曇り空。
昼間のレースならば涼しくて良いのだが、19時スタートということもあり少々寒いと感じられた。
風はさして強くはないが、旗が常になびく程には吹いている。
コースは8つのコーナーがあり、短いが上り下りもある。
更にその上りの頂上が山岳ポイントとして設定されており、今までのオランダクリテリウムとは一風変わった様相を呈している。
もちろん今までの様に周回賞もある為、スピードが落ちないところはないのではないか?と、レースを始める前から過酷なレースになるだろうということは簡単に予想できた。

そんな今レースの出走者は55名。
私達はその中程でスタートを待つ。
その間雨が何粒か手に当たったが、本降りになることは無く、レースはスタート。
右への鋭角気味なコーナーから下りに入るのだが、そこでもダンシングでスピードを乗せる選手達。
まさか下りでもがくとは思っていなかったので面食らうも、すぐに真似してそれに付いて行く。
下りからそのまま右へ直角に曲がり、そして例の山岳ポイントのある上りへと続く。
ここでも選手達はできるだけスピードを殺さない為かフルダンシングで突破する。
その後いくつかあるコーナーでも、コーナーを抜けてからの立ち上がりがいつも通りの速度なので、1周を終えた時点で呼吸が酷く乱れていた。

いつもと違うコースレイアウトだが、いつもと同じスピード。
パワーの要求されるコースとは言え、えずく程呼吸が乱れるものなのか。
もしかすると気持ちが先走っていて走り方がお粗末になっているかもしれないと、そこからは集団後方で11周丁寧な走りを心がけ、今まで行なってきたことを思い出しながら徐々に呼吸を整えていく。

残り20周という周回板の数字を確認し、半分を過ぎたということで気持ちが落ち着いたのか、今まで感じていた辛さがフッと消える。
宿泊先のご家族の応援も加熱していたので、さぁここからだと気合を入れ直すが、前方の一列に並んだ長い列が目に入る。
その光景にげんなりとしながらも、いつも通り集団が団子状になる時に徐々に前に上がって行く。

そして最終周、皆疲れ果てていたのか集団のスピードが上がらない。
残り500m程のところで牽制状態になり、再び団子状に。
皆賞金の為にできるだけいい順位を取ろうとしているのだろう。
賞金は私ももちろん欲しいが、賞金をもらう為に
レースをやりに来たわけではない。
脇目もふらず集団をパスし、一人でゴールに向かう。
500mは持つだろうという力加減でペダルを回したハズだったが、足を使い果たしていたのか、残り200m程で失速。
後方から来た集団全員に抜かれ29位でゴールする結果となった。

今回なんとか完走はできたが、今までのコースレイアウトと違うというだけで酷く疲弊したレースであった。
こちらの選手は多数のレースに出場している為、どんなコースでも対応できる応用力があるという。
私にはまだそれがないので、どんなコースでも「いつも通り」「平常心」を心がけ、これからのレースに臨みたい。

5月15日(火) 16:30 Lommel(ベルギー)

距離         : 7.1km×15周 106km
出走者数: 44
天候         
結果         : 23





言葉の壁。
これまで何度もこれにぶち当たってきたが、今レースほどもどかしい気持ちになったのは初めてであった。

この日も朝からしとしとと雨が降っており、レース中も降るだろうという気持ちで会場入りした。
コースはオールフラットだが、コーナー数が多く、更に長めのストレートもあるというこれまでの集大成のようなレイアウトだ。
この日は50位まで賞金がでるようであったが、この天候の為か出走者は少なく50人にも満たなかった。

スタート前、雨は止んだり小雨になったりを繰り返していた。
早めにアップを終え、最前列でスタートを待つ。
その間、山宮コーチから頂いたアドバイスを思い出す。
「なるべく前方を走る」ことと、「慣れてきた頃こそ、気を引き締める」ことだ。
徐々に完走するレースも増えてきており、最近は上位を狙おうという気持ちが強かった。
しかしまだまだ経験が少ないことに変わりはない。
ここでおかしなことをして落車をしたり他の選手に迷惑をかけたりするようなことがあってはならない。
更に本日は雨でいつもと条件が違う。
本格的な雨の中レースをしたことは2レース目のKumtich-Tienenしかないので、余計に危険が伴う。
よって、今回はあまり上位を狙おうとせずに、前方で安定した走りをして完走することを目標にすることに決めた。

定刻より少し過ぎてからレースはスタート。
最前列にいた為少しの間先頭で引く。
何回かコーナーを抜けた後に一人がアタックし、3人が追走したので私もすかさずそれに乗る。
集団の方を振り返ると動きが無いようだったので、逃げが決まるか?と思ったがまたコーナーを数回曲がり、直線区間になった時に吸収される。
ここで別の選手がアタックをしかけたので、もう一度乗ろうとするも足が付いていかなかったため諦めて集団へ戻る。

そのまま集団内でしばらく居ると、雨が激しさを増し、いつの間にか中切れが発生。
前を見るとかなりの距離が開いていた。
早く追いつきたいであろう同士数人でローテーションを組み、前を追う。
その際、「Go,Go!」「Come on!」等の言葉が飛び交う。
その言葉に従い前を引くが、それを言っている当人らはあまり引かない。
ムッとしたが、こちらはレースに参加させてもらっている身であり、更に相手に言う言葉も思いつかなかったので、トレーニングだと割りきって先頭を多めに引く。

そのまま5周程回ったところで前のグループに追いつくが、コーナーの立ち上がりで千切れる選手がチラホラと出てくる。
そういった選手をできるだけ早く見極めて躱し、前へ前へと上がる。

残り5周を切った頃、雨は上がったが気温が下がったのか、急激な冷えに襲われる。
手足はかじかみ、満足に体を動かせる状態ではないが、完走は見えてきたので根性を出してペダルを回し続ける。
ここでもアタック合戦が行われ、ただひたすらにアタックを潰そうと追走に入る。
追走した時も、集団内でそのアタックを追う時も、先ほどのように怒号が飛び交う。
この時既に私の足は大きく疲弊しており、休ませてくれ、前を引いてくれと、言葉がわからないのでジェスチャーで示すがなかなか伝わらない。
伝わったと思っても後方からいきなりハイスピードで飛び出していくので、ついていくのがやっとという状態であった。

そんな状態のまま最終周を迎え、集団内でゴールし、23位という順位が付いた。

一応、今レースの目標である「なるべく前方に位置しながら完走」は達成できたと思う。
しかし、逃げに乗れず、アタックも満足に潰せないのは、トップスピードに乗ってからの持続力がまだまだ足りないという表れだろう。
また、言葉もなんとかしなければならない。
相手の言葉の発し方で言っていることは大体わかるが、こちらから言いたいことは全く言えない。
少しずつでも勉強し、レースでスムーズな対応ができるよう、言葉も身に着けるようにしたい。

5月13日(日) 15:30 Nieuw Vossemeer(オランダ)

距離         : 2600m×36周 93km
出走者数90
天候         晴れ
結果         : 26



丁度10レース目の今レース。
遠征の良い転機にしたいという思いと、前回機材トラブルによりレースに参戦できなかったので、その分を取り返そうという意気込みを持って臨んだレースであった。

そんな本日の天気は、朝から青い空が一面に広がり、雨の気配を微塵も感じさせない晴れ模様であった。
コースはほぼ長方形に近く難しいコーナーは無いが、コースの半分は堤防の上を走るので、風を読んで走らなければいけないこと請け合いだ。
もとより山宮コーチから風が吹けば厄介なコースだと教えて頂いていたので不安だったが、運良く風は微風であった。
晴天の日曜日なので出走者数はオランダクリテリウムにしては多く90名近くに上った。

さて、もう一つの不安材料スタート位置である。
前に女子のレースをやっており、それが終わると同時に選手はスタート位置へ駆け込む。
私達もそれに付いて行くが、中~後方でのスタートすることとなった。

予定より10分遅れでレースはスタート。
直線を抜け、少し有る斜面を上り堤防へ出る。
歩いている時に感じた風は穏やかなものであったが、自転車に乗るとそんなことはなく、暴風のようにさえ感じられた。
そんな中でアタック合戦が行われ、それに合わせて集団のスピードも上がった為、後ろからのスタートだった私は前に上がれるハズもなく、とにかく離れないようすることで精一杯であった。
6周目までアタック合戦が行われたが逃げには繋がらず、先頭の選手達が疲弊したのか集団は落ち着き、しばらくほぼ一定のペースで走行する。

その合間に逃げ集団ができそうになるがすぐ吸収される、という展開が何度も続き、残り18周。
集団のペースがグッと下がったので一気に前に出ようと追い風の区間で加速。
それと同時に先頭の選手も何人かアタックを仕掛けたのでそれに乗車。
しかしすぐに吸収され、また元の位置、元のペースに戻される。

なんとか前に出なければと思いながら周回を重ね、ふと後ろを見るとそこには誰もおらず、最後尾を知らせる車だけが走っている。
いつの間にやら何人もの選手が脱落していたようだ。
このままではじきに私も脱落してしまうと焦りを覚え、向かい風の区間でも関係無く足を使って集団の中程まで上がる。

残り5周。
誰もが勝利に向け思考を巡らせる時だ。
集団のスピードは上がり一列棒状に。
しかしここで焦ってはいけない。
必ずスピードが落ちる時が来る、その時が勝負だ。
残り3周の時点で案の定スピードが落ちたので、じわじわと前へ上がり、残り2周の半分を過ぎた辺りで先頭付近まで出ることに成功する。
そして、一人がアタックをしかけたのを見て私も追走。
そのまま最終周へ突入し、2人で逃げる。
が、集団のスピードはやはり速く、すぐに捕まり団子状になっている集団の真ん中へ。
周りが人なので風は全く受けないが、その分前方へも行けない。
失敗した、と思いながらもできるだけいい順位でゴールしようと居場所を探る。
少しでも隙間があればそこに入りこみ、前へ前へと自転車を動かす。
最後のコーナーを慎重に抜け、ゴールスプリントで何人か交わし、26位でフィニッシュ、初めて賞金を獲得することができた。

今回も後半になって前方でレースを展開することができたが、やはり前半は後ろで集団に付いているだけだった。
最初から最後まで前方に位置する、これを当面の目標にして次回からのレースに臨みたい。

5月12日(土) 15:00 Breendonk(ベルギー)


距離         : 6.4km×18周 115km
出走者数: 155
天候         晴れ
結果         未完走

ベルギーの天気はよく変わる。
その為天気予報は当てにならないと思っていたが、今日は天気予報通り晴れとなった。
しかし気温は低く、強めの風も吹いていた為、晴れと言っても少し着こまねばならない程に寒かった。

そんな気候の中走る本日のコースは、前回のBeverenと同じく風の吹き抜ける農道を通るオールフラットなコースだ。
しかし前回より家屋が並んでいるので風の影響はまだマシである。
試走の時点で風と戦いながらある程度コースを覚えていく。

すると、ここで自転車後方から異音が。
漕ぐのを止めても一定周期で鳴っていたのでホイールからだと推察したが見つけられず、スタート時間間近に。
急いでスタート位置に行くも、そこには既に選手たちがズラリと並んでいたので最後方へ。
異音が不安だったがもう覚悟を決めて走るしかないと思い、気持ちを切り替えスタートに集中する。

定刻通り、レースは開始。
後方にいた為ゆっくりスタートし、レンガ畳の道を抜け左に曲がる第一コーナーへ。
コーナーを抜け、立ち上がりにトルクをかけ加速しようとしたところ、勝手にギアが飛んでしまう現象が起きる。
異音の原因はリアディレイラー周りの不調によるものだったようだ。
それからもトルクをかけたり、ギアチェンジをしたりする度にギアが飛んでしまうので思うように走れず、他の選手達にも迷惑をかけそうだったので集団の最後尾に付く。
しかしそうなるとレースを降ろされるまでは時間の問題。
思うように加速できないためコーナーの立ち上がりでみるみるうちに離され、結局5周でレースを降ろされる結果となった。

以前チェーンが切れた選手を見てから自転車はよく見ているハズだったが、甘かったようだ。
日本に居た頃と自転車の走り方が違うのだから、すぐガタがくるのは当たり前だ。
機材トラブルでまともにレースができないなど、非常にもったいないことである。
しかし遠征でのレースはまだ10以上残っている。
今後はこういったことでレースを降ろされることの
ないよう、注意を払いたい。

5月9日(水) 18:00 Beveren(ベルギー)

距離         : 6.1km×19周 115.9km
出走者数: 113
天候         晴れのち雨
結果         : 43



久しぶりのような感じがするベルギーのロードレース。
しかし実際はオランダのクリテリウムを2回挟んだだけで、1週間しか経っていない。
改めてこちらに来てからの1日の密度の高さを思い知った。

コースはオールフラットで「凸」に近い形をしており、難しいコーナーは無く、ほぼコンクリートの路面なので走りやすいコースだ。
天候は朝方から雨が強めに降っていたが、レース前には晴れ間が差し、暑いくらいの気温にまで上がった。
天気は良いものの風が強めに吹いており、周りに何もない畑や農場を抜ける今コースでは風を過敏に感じ取らなければいけない。
前日に山宮コーチより風とローテーションの講義をして頂いていたので、それが大いに役立ちそうな気がしていた。

今回スタート位置は明記されていなかったのでおおよその位置しかわからず、中程からのスタートに。
スタート後2周は40km/h程のペースで皆おしゃべりをしながら走るといった状況。
3周目に何人かが逃げを試みたようで、ペースが速くなる。
5周目までじわじわと速くなり、そこで20人程の逃げが決まり、集団は落ち着く。
そこから10周目程までは特に動きはなく、同じようなペースで淡々と走行。

ここまでの時点で、今コースでは集団のスピードが上がる場所が3箇所あり、そこさえ耐えることができれば完走はできると踏んでいた。
しかしただ完走するだけでは何も成長しない。
そう思い、無駄足を使わないようにスピードの上がらない箇所やコーナー手前の団子状になる箇所で数人の選手をパスし、じわじわと先頭へ近づく。
1度に抜ける人数はたかがしれているが、それを繰り返すことによって体力を消耗せず前へ上がることができる。
これは一発の加速やそこからの持続力の無い私が今できる一番効率的な技だ。
オランダのクリテリウムではこれが有効だったので今回も行なってみるとこちらでもうまくいき、残り3周と周回板に表示された時には集団の先頭でローテーションに加わる位置にいた。

この頃になると辺りは段々と暗くなってきており、更には雨も降りだす始末。
いつもと違う光景に少し竦みながらもそのままローテーションをしていると、逃げ集団の影が前方に見える。
また序盤と同じようにじわじわとスピードを上げていく集団。
残り2周の時点で、逃げ集団との距離は100m程になっていた。
逃げ集団もここが正念場とばかりにスピードを上げ、距離は縮まりつつあるがなかなか捕まらず、最終周へ。
最終周を1/3程過ぎたところで集団は逃げを捕らえ、後方からも選手達が詰めかけ混戦状態に。
私はと言うと、少し先頭を引いただけにも関わらず足が売り切れ、やむなく後方へ下がる結果となっていた。
そのまま前に上がれず足踏みしたままホームストレートへ入る最後のコーナーへ。
ここで落車が発生。
雨で路面が濡れているのに、上がりきったスピードでコーナーに突入してしまったことが原因だろう。
後方に居た私は運良くそれを回避、そのままゴールへ向かい、43位で完走を果たした。

今回のレースは、今までよりは積極的に動けたレースだったと思う。
だが、それは後半になってからのこと。
次回は前半から先頭に位置して戦って行きたい。

5月6日(日) 16:15 Standaarbuiten(オランダ)

距離         : 1400m×56周 78km
出走者数: 73
天候         晴れ
結果         : 44


連戦のクリテリウム。

天候は良く、自転車で走るには丁度いい気温。
しかし風がある為、位置取りを間違えると体力を大きく消耗させられるだろうと予想された。
コースはほぼ長方形に近く、不慣れな時計回り。
難しいところは、スタート地点から200m程直線を走った後の鋭角なコーナーと、それを抜けた後右へ緩やかに曲がりながら堤防のようなところへ少し上るところ、そしてS字コーナー、この3点である。
ただS字コーナーは前日経験していた為、そこまで恐れは無かった。

本日も良いスタート位置を獲得する為早めに試走を終え、スタート地点付近で構える。
今回はスタート地点より後ろに集合させられ、オルガナイザーが肩を叩いた選手から位置に付くといったシステムであった。
その為積極的に前へ出るアピールをし、うまい具合に先頭を獲得。
無心でスタートの合図を待つ。

そしてスタートの合図が切られたと同時に、一人の選手が勢い良く先頭へ。
しかし運の悪いことに、その選手は開始10mでチェーンが切れ、リタイアする結果となっていた。
こちらの選手の自転車は皆キレイで整備もキチンとしているのがわかる。
しかしそれでも起こったトラブルだったので、私もレース前には確認を怠らない様にしようと深く心に受け止め、レースに参戦していった。

序盤、先日の疲れもあるのか脚が思うように動かず、折角良いスタート位置を取ることができたのだがすぐ集団後方に流されてしまう。
先頭に戻りたいが集団は既に縦に伸びており、今上がっても無駄な脚を使うだけだと考え、この位置で様子を見ることに。

それからしばらくすると、集団の勢いが落ち着き、コーナー手前で団子状に。
ここだ、とコーナーを抜けると同時にいつもより重いギアでペダルを踏み加速。
何人かの選手を抜いてその位置をキープ。
これを繰り返して、集団中程まで上がることに成功。
脚も慣れてきたようで、中切れを起こしそうな選手がいるとすぐに反応することもできていた。

中盤、集団中程から前方に上がろうと何度も試みるが、抜きつ抜かれつの繰り返しで一向に前へ上がることができない。
スピードが上がると付いて行くだけで脚が売り切れそうになるので、我慢してその場を耐え忍ぶ。

終盤、残り8周の時点で初めて周回板を確認。
完走できそうだと思い気が緩んだのか、集団が大きくスピードアップしたのか、その両方かはわからないが、中切れを起こしそうになる程集団に付いて行くのがやっとという状態になる。
何人もの選手にパスされ、またもや位置は集団後方に。
早く前に上がらなければとは思うのだが、脚はもう限界に近い。
この速度が最後まで続くと千切れる可能性もある。
そのことに不安を覚えながら周回を重ね、残り4周に。
すると突然集団の勢いがガクっと落ちる。
助かった、我慢して良かった。
ホッと息を付きながらも、前へ上がるチャンスを探る。
残り3周で、前方に上がるにはやはり序盤に成功した場所しかないと考え、他の場所では力を抜き、その場所のみ一点集中して全てを賭ける。
コーナーを曲がり、加速し、数人を抜き去るがまだまだ足りない。
残り2周になっても同じ事をするが、まだ前には
50人程いる。
そして最終周、上がるスピードに必死に食らいつきながら、ひとつでも順位をあげようと前だけを見てペダルを回す。
同じ場所で何人かは抜くことに成功するも、ゴール手前で失速、44位という結果に終わった。

これで3回完走することはできたが、まだ前には40人以上もの猛者たちがいる。
しかも、今レースでは全く先頭の様子を伺い知ることができなかった。
着実に力が付いてきている実感はあるが、まだまだこちらの選手達に対抗できる力はない。
まずはコンスタントに完走できるようにし、焦らずに長い目で見てのし上がろうと思う。

5月5日(土) 15:45 Yerseke (オランダ)


距離         : 1400m×56周 78km
出走者数 : 77
天候         曇り
結果         : 43

  

今日も今日とて朝の内から雨が降りしきり、会場に着いてもパラついている始末。
今回のコースはS字コーナーのあるレンガ畳のテクニカルなコースだと聞いていたので不安がよぎる。
しかしその不安は杞憂に終わり、スタート直前に雨は上がった。

スタート位置は今回も前方を取ることができ、レーススタート。
スタートから100m程で左への直角コーナーがあり、その後左に緩やかにカーブしながら、S字コーナーへ。
S字コーナーは初めてだったので、前の選手と同じラインを取りながらやり過ごし、そのままの位置で1周目を終える。

路面が乾ききっていなかったせいか、集団のスピードはあまり上がらず周回を重ねる。
すると突然放送で私と若狭選手の名前が呼ばれた。
どうやら日本から来たことで紹介されたようだ。
気合が入り、一番スピードの落ちるスタート地点後の直角コーナーを抜けたところでじわじわと位置を上げる。

これを繰り返し、半分を過ぎた頃最初は見えなかった先頭が見えるように。
だが前にはまだ30人はいる。
これをどう突破するか。
そう考えていた時に肩を叩かれる。
また私はフラついて走行していたのか、とその人の方を向き謝ろうとすると、赤いジャージを着た方が前方を指差し何か言っている。
ハッキリと聞こえなかったが「前まで連れて行こうか」と言っているようだ。
大きく頷き、赤いジャージの方と先頭を目指す。
縦に伸びていた集団の横をスルスルと抜けていく彼。
私だけではとても通れそうにない隙間でも平然と走っている。
その後ろにピッタリと付いていると、あれよあれよという間に集団の先頭付近へ。
もちろん地脚もあるだろうが、走り方次第でこうも簡単に先頭までいけるのかと感心し、この人の後ろに付いて走行技術を学ばせてもらおうと、なるべくその人の後ろに位置しながら、加えて、走り方をトレースしながら走行することに。

赤いジャージの方の後ろで何周も周回を重ね、自分がほとんど疲弊していないことに気付く。
走行ラインや前方に上がるタイミング等の違いだろう。
今までどれだけ無駄な足を使っていたか身を持って知れたのは大きい。

それからまた少し経ち、ふと周回板を見ると、いつのまにか残り13周に。
先程より少し位置は下がったが、まだ集団の前方。
足も元気ではないが耐えられそうだ。
そこからは完走することだけを考え、ペダルを踏み、残り5周。
まだ前方に居る。
初めて賞金を狙えるかもしれない、と考えてしまうと頭は賞金のことでいっぱいに。
隙があれば自爆覚悟のアタックをしようと機を伺うが、そう甘くはなく、皆前方に詰めかけ団子状態に。
前に出られずやきもきしながら最終周へ。

一気に上がるスピード、再び縦に伸びる集団。
悲鳴を上げる肺と足に鞭打ち、ゴール前のストレートへ入る。
しかし、スプリントする余裕は無く、そのままの
スピードを維持しながらゴール。
43位という結果に終わった。

今回完走できたのは赤ジャージの方がいたからだろう。
そしてその方から学ぶべきこともたくさんあった。
その中で毎回言っているスピードの維持や走行技術の他に、まだまだ度胸が足りないと感じた。
フラフラ走ってしまうのは、恐らく集団内で走ることにまだ恐れがある為だろう。
これを解決すれば他の選手に迷惑をかけることがなくなり、走行ラインも安定すると思う。
翌日もレースがあるので度胸を持って挑みたい。

5月3日(木) 18:00 Kortenaken-Stok (ベルギー)

距離         : 12km×10周 120km
出走者数: 131
天候         曇り
結果         完走(71)


やっと階段の一段目を踏み出せた。
階段の先は長いが、今レースは自分の成長を感じることができた、そんなレースであった。

今回のコースは、第2レース目のKumtich-Tienenと似たような起伏のあるコース。
石畳は無く、道はほとんどコンクリートで路面状況は悪くない。
難しいコーナーも無いので、私にとってうってつけのコースだ。
そして何より、雨が降っていなかったということが心に余裕を持たせてくれた。
参加者は131名。
当日エントリーでこれだけ集まるのは流石だ。
毎回懸念させられるスタート位置だが、今回は前列から2番目と良ポジションを取ることができた。
何分も前からスタート地点付近をウロウロしていたおかげだろう。
更にいつもは聞こえない「スタートまで何分」という放送もよく聞こえ、いつもより集中することができた。

そしてレースはスタート。
スタート直後にラウンドアバウト、そして下りと続く為集団は縦に伸びる。
しかし横風のせいもあるのかスピードはそこまであがらず、何回かアタック合戦があったようだがすぐ吸収され元の集団に。
終始同じようなペースで1周目は終わる。

2週目、相変わらずスピードが上がらないので、下りを利用して一気に集団前方へ。
緩い上りの区間で一人がアタックし、3人が追走、それに続き私も波に乗る。
が、その後ろにも何人か続いており、逃げ集団は形成されず。
ここで初めて先頭を引くことになったので、自分のペースを維持して前を引く。
先頭を交代しても尚前方に位置取るようにしていたが、2週目が終わる頃スピードが上がり集団中程まで押し戻されることに。

そのままの状態で34周と過ぎ、5周目、またもや前方に出られるチャンスが訪れる。
今度は平地の横風が吹き抜ける区間でアタック合戦が行われ、集団先頭のスピードが落ちた時を見計らって私もアタックを仕掛ける。
しかしスピードの維持力が全く足りず、追走してきた選手達にあっけなく抜かれる始末。
そんな弱いアタックでも足が悲鳴を上げそうになっていた為、今度は集団後方まで落とされるハメになった。

68周目はそこまでスピードが上がらなかったが、集団が大きく縦に伸びており、前に出るにも出られない状態に陥る。
時折後方から、なんとしてでも前方に上がろうと何人かの選手が風をものともせず猛スピードで抜き去って行くので、それに乗せてもらうも前方までは届かず、集団中程で足踏みしながら8周目を終える。

9週目、縦に伸びていた集団は位置取り争いを始め団子状態に。
周りの空気もピリピリとしており、走行技術が未熟な私は何度も罵声を浴びせられる。
上り下りを利用し、なんとか先頭が見えるところまで復帰すると、そこでは絶え間なくアタック合戦が行われているようであった。
1人がアタックし、2人が追う。
それを見てすかさず私もペダルを踏み追走。
しかしやはり持続力が足りない。
追走の2人にも追いつけず失速し、またもや集団に飲まれ、最終周を迎える。

最終周はこれまでと全く違うスピードになり、そのスピードに私は為す術無くゴールスプリントにも絡めないままゴールする結果となった。

今回、何度かスピードが上がった箇所があったとは言え、これまでのレースよりは大人しい展開だったので完走することはできたが、初めて先頭に出てアタックを試みたことで改めてスピードの持続力がないと感じた。
ただ、何回もアタックを仕掛けることができたということは、段々とこちらのスピードに慣れ、成長してきた証だと思う。
目標の一桁入賞にはまだ遥か遠く及ばないが、自信をつけることができたのでこれからも精進してトレーニングに励み、レースに臨む。