5月9日(水) 18:00 Beveren(ベルギー)

距離         : 6.1km×19周 115.9km
出走者数: 113
天候         晴れのち雨
結果         : 43



久しぶりのような感じがするベルギーのロードレース。
しかし実際はオランダのクリテリウムを2回挟んだだけで、1週間しか経っていない。
改めてこちらに来てからの1日の密度の高さを思い知った。

コースはオールフラットで「凸」に近い形をしており、難しいコーナーは無く、ほぼコンクリートの路面なので走りやすいコースだ。
天候は朝方から雨が強めに降っていたが、レース前には晴れ間が差し、暑いくらいの気温にまで上がった。
天気は良いものの風が強めに吹いており、周りに何もない畑や農場を抜ける今コースでは風を過敏に感じ取らなければいけない。
前日に山宮コーチより風とローテーションの講義をして頂いていたので、それが大いに役立ちそうな気がしていた。

今回スタート位置は明記されていなかったのでおおよその位置しかわからず、中程からのスタートに。
スタート後2周は40km/h程のペースで皆おしゃべりをしながら走るといった状況。
3周目に何人かが逃げを試みたようで、ペースが速くなる。
5周目までじわじわと速くなり、そこで20人程の逃げが決まり、集団は落ち着く。
そこから10周目程までは特に動きはなく、同じようなペースで淡々と走行。

ここまでの時点で、今コースでは集団のスピードが上がる場所が3箇所あり、そこさえ耐えることができれば完走はできると踏んでいた。
しかしただ完走するだけでは何も成長しない。
そう思い、無駄足を使わないようにスピードの上がらない箇所やコーナー手前の団子状になる箇所で数人の選手をパスし、じわじわと先頭へ近づく。
1度に抜ける人数はたかがしれているが、それを繰り返すことによって体力を消耗せず前へ上がることができる。
これは一発の加速やそこからの持続力の無い私が今できる一番効率的な技だ。
オランダのクリテリウムではこれが有効だったので今回も行なってみるとこちらでもうまくいき、残り3周と周回板に表示された時には集団の先頭でローテーションに加わる位置にいた。

この頃になると辺りは段々と暗くなってきており、更には雨も降りだす始末。
いつもと違う光景に少し竦みながらもそのままローテーションをしていると、逃げ集団の影が前方に見える。
また序盤と同じようにじわじわとスピードを上げていく集団。
残り2周の時点で、逃げ集団との距離は100m程になっていた。
逃げ集団もここが正念場とばかりにスピードを上げ、距離は縮まりつつあるがなかなか捕まらず、最終周へ。
最終周を1/3程過ぎたところで集団は逃げを捕らえ、後方からも選手達が詰めかけ混戦状態に。
私はと言うと、少し先頭を引いただけにも関わらず足が売り切れ、やむなく後方へ下がる結果となっていた。
そのまま前に上がれず足踏みしたままホームストレートへ入る最後のコーナーへ。
ここで落車が発生。
雨で路面が濡れているのに、上がりきったスピードでコーナーに突入してしまったことが原因だろう。
後方に居た私は運良くそれを回避、そのままゴールへ向かい、43位で完走を果たした。

今回のレースは、今までよりは積極的に動けたレースだったと思う。
だが、それは後半になってからのこと。
次回は前半から先頭に位置して戦って行きたい。