5月13日(日) 15:30 Nieuw Vossemeer(オランダ)

距離         : 2600m×36周 93km
出走者数90
天候         晴れ
結果         : 26



丁度10レース目の今レース。
遠征の良い転機にしたいという思いと、前回機材トラブルによりレースに参戦できなかったので、その分を取り返そうという意気込みを持って臨んだレースであった。

そんな本日の天気は、朝から青い空が一面に広がり、雨の気配を微塵も感じさせない晴れ模様であった。
コースはほぼ長方形に近く難しいコーナーは無いが、コースの半分は堤防の上を走るので、風を読んで走らなければいけないこと請け合いだ。
もとより山宮コーチから風が吹けば厄介なコースだと教えて頂いていたので不安だったが、運良く風は微風であった。
晴天の日曜日なので出走者数はオランダクリテリウムにしては多く90名近くに上った。

さて、もう一つの不安材料スタート位置である。
前に女子のレースをやっており、それが終わると同時に選手はスタート位置へ駆け込む。
私達もそれに付いて行くが、中~後方でのスタートすることとなった。

予定より10分遅れでレースはスタート。
直線を抜け、少し有る斜面を上り堤防へ出る。
歩いている時に感じた風は穏やかなものであったが、自転車に乗るとそんなことはなく、暴風のようにさえ感じられた。
そんな中でアタック合戦が行われ、それに合わせて集団のスピードも上がった為、後ろからのスタートだった私は前に上がれるハズもなく、とにかく離れないようすることで精一杯であった。
6周目までアタック合戦が行われたが逃げには繋がらず、先頭の選手達が疲弊したのか集団は落ち着き、しばらくほぼ一定のペースで走行する。

その合間に逃げ集団ができそうになるがすぐ吸収される、という展開が何度も続き、残り18周。
集団のペースがグッと下がったので一気に前に出ようと追い風の区間で加速。
それと同時に先頭の選手も何人かアタックを仕掛けたのでそれに乗車。
しかしすぐに吸収され、また元の位置、元のペースに戻される。

なんとか前に出なければと思いながら周回を重ね、ふと後ろを見るとそこには誰もおらず、最後尾を知らせる車だけが走っている。
いつの間にやら何人もの選手が脱落していたようだ。
このままではじきに私も脱落してしまうと焦りを覚え、向かい風の区間でも関係無く足を使って集団の中程まで上がる。

残り5周。
誰もが勝利に向け思考を巡らせる時だ。
集団のスピードは上がり一列棒状に。
しかしここで焦ってはいけない。
必ずスピードが落ちる時が来る、その時が勝負だ。
残り3周の時点で案の定スピードが落ちたので、じわじわと前へ上がり、残り2周の半分を過ぎた辺りで先頭付近まで出ることに成功する。
そして、一人がアタックをしかけたのを見て私も追走。
そのまま最終周へ突入し、2人で逃げる。
が、集団のスピードはやはり速く、すぐに捕まり団子状になっている集団の真ん中へ。
周りが人なので風は全く受けないが、その分前方へも行けない。
失敗した、と思いながらもできるだけいい順位でゴールしようと居場所を探る。
少しでも隙間があればそこに入りこみ、前へ前へと自転車を動かす。
最後のコーナーを慎重に抜け、ゴールスプリントで何人か交わし、26位でフィニッシュ、初めて賞金を獲得することができた。

今回も後半になって前方でレースを展開することができたが、やはり前半は後ろで集団に付いているだけだった。
最初から最後まで前方に位置する、これを当面の目標にして次回からのレースに臨みたい。