5月18日(金) 19:00 Hoogerheide (オランダ)


距離         : 1900m×42周 79.8km
出走者数: 55
天候         曇り時々雨
結果         : 29



今レース会場は、現在滞在している町Essenのすぐ近くにあり、練習でも度々通過している場所なので馴染み深いところだ。
更に、宿泊先のホテルを経営しているご家族が応援に駆けつけてくれる、という話も聞いた。
これは最悪でも完走は果たさなければならない。
そんな気概で臨んだレースであった。

本日の天気はいまいちパッとしない曇り空。
昼間のレースならば涼しくて良いのだが、19時スタートということもあり少々寒いと感じられた。
風はさして強くはないが、旗が常になびく程には吹いている。
コースは8つのコーナーがあり、短いが上り下りもある。
更にその上りの頂上が山岳ポイントとして設定されており、今までのオランダクリテリウムとは一風変わった様相を呈している。
もちろん今までの様に周回賞もある為、スピードが落ちないところはないのではないか?と、レースを始める前から過酷なレースになるだろうということは簡単に予想できた。

そんな今レースの出走者は55名。
私達はその中程でスタートを待つ。
その間雨が何粒か手に当たったが、本降りになることは無く、レースはスタート。
右への鋭角気味なコーナーから下りに入るのだが、そこでもダンシングでスピードを乗せる選手達。
まさか下りでもがくとは思っていなかったので面食らうも、すぐに真似してそれに付いて行く。
下りからそのまま右へ直角に曲がり、そして例の山岳ポイントのある上りへと続く。
ここでも選手達はできるだけスピードを殺さない為かフルダンシングで突破する。
その後いくつかあるコーナーでも、コーナーを抜けてからの立ち上がりがいつも通りの速度なので、1周を終えた時点で呼吸が酷く乱れていた。

いつもと違うコースレイアウトだが、いつもと同じスピード。
パワーの要求されるコースとは言え、えずく程呼吸が乱れるものなのか。
もしかすると気持ちが先走っていて走り方がお粗末になっているかもしれないと、そこからは集団後方で11周丁寧な走りを心がけ、今まで行なってきたことを思い出しながら徐々に呼吸を整えていく。

残り20周という周回板の数字を確認し、半分を過ぎたということで気持ちが落ち着いたのか、今まで感じていた辛さがフッと消える。
宿泊先のご家族の応援も加熱していたので、さぁここからだと気合を入れ直すが、前方の一列に並んだ長い列が目に入る。
その光景にげんなりとしながらも、いつも通り集団が団子状になる時に徐々に前に上がって行く。

そして最終周、皆疲れ果てていたのか集団のスピードが上がらない。
残り500m程のところで牽制状態になり、再び団子状に。
皆賞金の為にできるだけいい順位を取ろうとしているのだろう。
賞金は私ももちろん欲しいが、賞金をもらう為に
レースをやりに来たわけではない。
脇目もふらず集団をパスし、一人でゴールに向かう。
500mは持つだろうという力加減でペダルを回したハズだったが、足を使い果たしていたのか、残り200m程で失速。
後方から来た集団全員に抜かれ29位でゴールする結果となった。

今回なんとか完走はできたが、今までのコースレイアウトと違うというだけで酷く疲弊したレースであった。
こちらの選手は多数のレースに出場している為、どんなコースでも対応できる応用力があるという。
私にはまだそれがないので、どんなコースでも「いつも通り」「平常心」を心がけ、これからのレースに臨みたい。