5月6日(日) 16:15 Standaarbuiten(オランダ)

距離         : 1400m×56周 78km
出走者数: 73
天候         晴れ
結果         : 44


連戦のクリテリウム。

天候は良く、自転車で走るには丁度いい気温。
しかし風がある為、位置取りを間違えると体力を大きく消耗させられるだろうと予想された。
コースはほぼ長方形に近く、不慣れな時計回り。
難しいところは、スタート地点から200m程直線を走った後の鋭角なコーナーと、それを抜けた後右へ緩やかに曲がりながら堤防のようなところへ少し上るところ、そしてS字コーナー、この3点である。
ただS字コーナーは前日経験していた為、そこまで恐れは無かった。

本日も良いスタート位置を獲得する為早めに試走を終え、スタート地点付近で構える。
今回はスタート地点より後ろに集合させられ、オルガナイザーが肩を叩いた選手から位置に付くといったシステムであった。
その為積極的に前へ出るアピールをし、うまい具合に先頭を獲得。
無心でスタートの合図を待つ。

そしてスタートの合図が切られたと同時に、一人の選手が勢い良く先頭へ。
しかし運の悪いことに、その選手は開始10mでチェーンが切れ、リタイアする結果となっていた。
こちらの選手の自転車は皆キレイで整備もキチンとしているのがわかる。
しかしそれでも起こったトラブルだったので、私もレース前には確認を怠らない様にしようと深く心に受け止め、レースに参戦していった。

序盤、先日の疲れもあるのか脚が思うように動かず、折角良いスタート位置を取ることができたのだがすぐ集団後方に流されてしまう。
先頭に戻りたいが集団は既に縦に伸びており、今上がっても無駄な脚を使うだけだと考え、この位置で様子を見ることに。

それからしばらくすると、集団の勢いが落ち着き、コーナー手前で団子状に。
ここだ、とコーナーを抜けると同時にいつもより重いギアでペダルを踏み加速。
何人かの選手を抜いてその位置をキープ。
これを繰り返して、集団中程まで上がることに成功。
脚も慣れてきたようで、中切れを起こしそうな選手がいるとすぐに反応することもできていた。

中盤、集団中程から前方に上がろうと何度も試みるが、抜きつ抜かれつの繰り返しで一向に前へ上がることができない。
スピードが上がると付いて行くだけで脚が売り切れそうになるので、我慢してその場を耐え忍ぶ。

終盤、残り8周の時点で初めて周回板を確認。
完走できそうだと思い気が緩んだのか、集団が大きくスピードアップしたのか、その両方かはわからないが、中切れを起こしそうになる程集団に付いて行くのがやっとという状態になる。
何人もの選手にパスされ、またもや位置は集団後方に。
早く前に上がらなければとは思うのだが、脚はもう限界に近い。
この速度が最後まで続くと千切れる可能性もある。
そのことに不安を覚えながら周回を重ね、残り4周に。
すると突然集団の勢いがガクっと落ちる。
助かった、我慢して良かった。
ホッと息を付きながらも、前へ上がるチャンスを探る。
残り3周で、前方に上がるにはやはり序盤に成功した場所しかないと考え、他の場所では力を抜き、その場所のみ一点集中して全てを賭ける。
コーナーを曲がり、加速し、数人を抜き去るがまだまだ足りない。
残り2周になっても同じ事をするが、まだ前には
50人程いる。
そして最終周、上がるスピードに必死に食らいつきながら、ひとつでも順位をあげようと前だけを見てペダルを回す。
同じ場所で何人かは抜くことに成功するも、ゴール手前で失速、44位という結果に終わった。

これで3回完走することはできたが、まだ前には40人以上もの猛者たちがいる。
しかも、今レースでは全く先頭の様子を伺い知ることができなかった。
着実に力が付いてきている実感はあるが、まだまだこちらの選手達に対抗できる力はない。
まずはコンスタントに完走できるようにし、焦らずに長い目で見てのし上がろうと思う。