6月13日(水) 15:30 Kruibeke (ベルギー)

距         離: 9.4km×12周 113km
出走者数: 96
天        候曇り
結        果未完走


パールイズミロードレーススクールの残りレース数も後2レースとなった。
ベルギーのケルメスレースは本日が最終戦である。
先日のAartselaarではスプリントの位置取りが悪く取ることの出来た10位台を取ることができなかったので、本日は今までの最高位を取ることを目標にレースに臨んだ。

本日のコースは、グネグネと市街地を抜けた後に農道に出て、高速道路の高架を2度渡るといったもの。
市街地では直角コーナーが多く、細い路地や、傾斜は緩いが石畳の上りもある。
農道に出てからは、風はもちろんデコボコに荒れた路面が待ち構える。
故に、非常にパワーを要求される今遠征最難関のコースだと感じた。
天気が曇りで、風も強くはなかったのが救いだろう。
雨風が吹きすさぶ中このコースを走れと言われたら、少し躊躇するかもしれない。

少し肌寒い気温の中、レースはスタート。
ホームストレートは下り基調なので、最初からスピードは速い。
しかしすぐに曲がってもがき、スピードに乗ったと思ったらまたブレーキをかけさせられて曲がる。
まるでクリテリウムを走っているような感覚に陥る。

何度かコーナーを抜け、裏路地のような細い箇所を抜けるとまた直角コーナーがある。
そこで前の選手に付いて曲がったのだが、その選手の体で縁石が見えず、危うくぶつかり落車しそうになる。
今までだと落車しそうになっても「レースなのだから落車や怪我をしても当たり前」という感覚でその後も何も考えず走れたのだが、今日は違った。
ここで怪我をすると、この2ヶ月地道に積み重ねた実力が泡と消えてしまい、日本に戻っても走れなくなる、という恐れが頭の中を渦巻く。
1周目からその恐怖心に囚われていたせいで、コーナーを曲がる度に少し選手と間を開けてしまい、そこで脚を使ってしまうのでじわじわと集団後方に追いやられていくハメになった。

4周が終わる頃には、私は最後尾に居た。
他のコーナーではなんとか今まで通り曲がることができるようになってきたのだが、まだあの場所での恐怖心を拭うことができない。
そのコーナーを抜けると、下ってから石畳の上りなので、非常にパワーを消耗させられる。
4周で既にクタクタだったのでなんとか前に上がろうとするが、抜きつ抜かれつを繰り返し、結局ほとんどの時間を最後尾で過ごした。

残り3周、周回賞がかかったこの周でスピードが一気に上がる。
農道に出た時には集団後方は崩壊していた。
ここまで中切れを食らってもなんとか集団に復帰していたが、この周のスピードについていく脚がもう無く、ここでレースを降りることになった。

今回のレースは、これまでで一番情けない走りをしたレースだった。
今回のようなコースは、ベルギーでは特段変わらないコースだろう。
こういった市街地のレースに慣れていればレースのしがいがあるコースだとは思ったが、私にはまだ経験不足の感があり、応用が利かなかった。
最近調子よく走れていただけに、非常に悔しく思う。
しかし、前の選手から離されても独走しまた元に戻れるようになったので、この2ヶ月で確実に力はついていると実感した。

明日はオランダのクリテリウムで、これが最終戦となる。
これまで培った経験を全て出し切り、目標を達成したい。